ここ3年間ほど合気道に通っていましたが、来月末で止めることにしました。
合気道からは多くのことを学びました。
その中でも武道の基本である守破離の考えについて、仕事でも応用できそうだと思ったので、僕なりの考えを紹介します。
※ここで出す例は、僕が通っていた道場の話です。 道場によっては違った方針のところもあるかもしれないので、ご了承ください。
合気道の場合
守:型を反復する
合気道では、型(予め決められた動き)稽古を非常に重要視します。
普段の稽古では、2人で組んでひたすら型稽古を繰り返します。
試合は無く、代わりに審査があります。
その審査においても、初段までは予め決められた技を実施します。
破:型を応用する
型以外の技をやり出すのは、初段以降になります。
初段までに覚えた型を応用して、型には無い状況下でどう技を捌くか、ということが見られるようになります。
僕の道場では、3段の審査から蹴り技OKというルールがあるそうです。
(まだ実際に見たことは無いですが)
離:型から離れ、独自の型が完成する
あらゆる状況下で自由に技を出せるようになった時、元の型に縛られない、自分だけの新しい型が完成します。
守破離の応用
この守破離の流れは、仕事を覚える時や新しいスキルを身につける時などにも広く応用ができると思います。
守:上手い人のやり方を真似る
仕事であれば、入社1年目は先輩から仕事のやり方を教わり、その通りにやることになるでしょう。
ビジネスであれば、実際に成功している人のやり方を真似るところから始めることになるでしょう。
ここでもし初めから
俺は自分だけのやりかたでやってやるぜ!
という態度でいた場合でも、上手くいくことはあるかもしれません。
しかし型がしっかりと身に付いていないと、結果に再現性を持たせるのが難しくなります。
上手くいったとしても、「なぜ上手くいったのか」がわからないからです。
型があることで、
- ここを型通りにやれなかったから失敗した
- 今回はこの型では合わなかった
といった評価基準が持てるようになります。
破:自分・状況に合わせて変えてみる
型通りにやっていても、当然上手くいかないことはあります。
それは自分の適性だったり、周囲の状況によって変わってくるからです。
そこで、
- 自分は話すのが苦手だから、会議の代わりにチャットで相談してみよう
- 今回はクオリティよりも早さ重視だから、この手順は省いてみよう
といったように、型を一部崩してみます。
型を崩したことで、結果に違いが出てきます。
これにより、新たな気付きが得られます。
仮にうまくいかなかった場合でも、再度型に戻ってやり直したり、今度は別の場所を崩してみるという試行錯誤ができます。
離:自分だけの仕事術が完成する
このような試行錯誤を繰り返しているうちに、自分だけの型が完成します。
それは他の誰とも違う、
自分だけのために最適化された、自分だけの仕事術
です。
元の型からどのように変えていったのかも理解しているので、今度は別の誰かにその新しい型を教えることもできます。
そうして仕事術というのは、時代に合わせて少しずつ形を変えながら、人から人へと受け継がれていくものなのかな、と思います。
守破離の考えは様々な場所に応用できる
今回は仕事を例にして解説しましたが、勉強などでも同じことが言えるのではないでしょうか。
初めから独自のやり方でやるのではなく、定番の参考書を何周かしてみる、といったやり方が考えられます。
この記事が、あなたがやりたい何かにとって参考になれば幸いです。
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