【あたらしいnana】「スタイル」エフェクトのパラメータ初期値と、「Original」調整時のコツ

どうもです、タドスケです。

あたらしいnana で使えるエフェクトの中に、「スタイル」というものがあります。

こちらのエフェクトについて色々調べたので、記事にまとめました。

この記事は、以下の記事の内容を理解されていることを前提にしています。
まだ読まれていない方は、先に読んでいただくことをオススメします。

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スタイルエフェクトとは?

スタイルエフェクトは、イコライザーとコンプレッサーを設定できるエフェクトで、左端の Original は無料会員の方でも使えます。

Original をタップすると出てくる設定項目は、プレミアム用のスタイルと全く同じで、初期値だけが違うようです。

これは、Original のパラメータを自力で設定すれば、(手間はかかるけど)他のスタイルと同じ効果が得られるとも言えるのではないでしょうか。

スタイルごとのパラメータ初期値テーブル

各スタイルごとの初期値をテーブルにまとめてみました。

特に注目してほしい値には下線を引いています。
(理由は後で説明します。)

各値は、2023/07/08 時点でのもので、今後変わる可能性があります

エフェクトパラメータ名OriginalMaleNormMaleFrontFemaleNormFemaleFront
EQInputTrim1.001.001.001.001.00
LowEQ Type0.000.000.000.000.00
LowEQ Frequency100.00100.00100.00100.00100.00
LowEQ Gain0.00-6.00-6.00-5.00-5.00
LowEQ Q1.001.001.001.001.00
MidEQ Frequency340.00340.0300.00340.00340.00
MidEQ Gain0.00-5.000.005.505.50
MidEQ Q1.601.601.301.301.30
Mid2EQ Frequency3120.003120.003500.00700.00700.00
Mid2EQ Gain0.001.503.50-6.50-6.50
Mid2EQ Q1.001.001.002.952.95
HightEQ Type0.000.000.000.000.00
HightEQ Frequency10000.0010000.0010000.00900.00900.00
HightEQ Gain0.003.503.506.006.00
HightEQ Q1.001.001.001.001.00
DryWet0.00100.00100.00100.00100.00
CompressorEnvelope Source0.000.000.000.000.00
Ratio1.002.509.306.9016.90
Attack1.001.001.0050.0050.00
Release750.00750.00750.001096.001032.00
Gain0.006.007.003.007.00
Threshold-30.00-16.90-16.90-15.70-22.60
DryWet0.00100.00100.00100.00100.00

注目すべきパラメーター

Original スタイルを自分でいじるにあたり、特に注目すべきパラメーターについて説明します。

DryWet

Original の DryWet は、イコライザー、コンプレッサーともに「0」になっています。

DryWet は「エフェクトのかかり具合」を設定する値です。

つまり、「イコライザー、コンプレッサーがまったく効かない」ということです。

まずは、ここを他のスタイルに合わせて「100.00」に上げてしまいましょう。

そうしないと、他の項目をいくらいじっても効果がありません。

Compressor:Ratio

次に注目すべきは、Compressor の Ratio の値。こちらは 1.0 になっています。

まずは、前回の記事で説明したコンプレッサーの効果をおさらいします。

コンプレッサーは、Threshold を超えた音を圧縮して小さくするエフェクトです。

Ratio とは、この時の「圧縮率」のことです。

つまり、「圧縮率 1.0 = そのまま(圧縮しない)」という意味になります。

ここも他のスタイルに合わせて、「2.0」以上の値に設定しましょう。

Gain

Gain も Original 全て「0」になっています。

イコライザーの場合は、何も変化しません。

コンプレッサーだけ使いたい場合はこのままでも構いませんが、他のスタイルの値を見た限り、少なくとも「Low を下げて Hight を上げる」はやっておかないと、スタイルエフェクトを使った時の「声の抜けが良くなる感じ」は出せなさそうです。

コンプレッサーの場合は、Threshold と Ratio だけでも一応機能はしますが、前回の記事の以下の図を思い出してください。

コンプレッサーの基本は、「圧縮して・持ち上げる」でしたね。

持ち上げるのは Gain の仕事なので、ここも設定した方がよいでしょう。

まとめ

以上、スタイルエフェクトのパラメーターについてまとめました。

この記事が、皆さんの参考になれば幸いです✨

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