どうもです、タドスケです。
僕は普段、nana で伴奏と歌(ボイトレ進捗)を投稿しています。
最近、nana のアプリが新しくなり、編集画面でさまざまなエフェクトを使えるようになりました。
その設定画面がこちら!
これを見て、
これでどうしろというの…?
と思った方は多いのではないでしょうか。
他の方のコメント欄を見ていても、「エフェクトわからん」という悩みの声をよく見かけます。
そこで、僕が普段使っているエフェクトとその使い方を紹介したいと思います。
エフェクトに関する基本説明も含めていますので、エフェクトについて全く知らない方にも読んでいただける内容を目指しています。
知っておきたいエフェクト用語
エフェクトを操作する上で知っておいたほうがよい用語を説明します。
音を響かせる:Reverb/Delay
Reverb(リバーブ)と Delay(ディレイ)は、どちらも音を響かせる効果があります。
リバーブはお風呂、ディレイはやまびこのイメージです。
違いのわかる音源を用意しました。
リバーブは音全体がまろやかになり、うまく聞こえる効果がありますが、かけ過ぎると音がぼやけて聴こえにくくなります。
ディレイのほうが元の音がハッキリ聞こえますが、かけ過ぎると明らかに音が遅れて聞こえてくるのがわかってしまうので、「ギリギリかけているのがわかる」くらいにとどめておくのが無難です。
音域ごとの音量を調整する:EQ
「歌声」というのは、「ド」とか「ミ」のように高さが一つだけあるように聴こえますが、実際には色々な高さの音が混ざっています。
その混ざり具合によって、「クリア」「厚み」「ノイジー」などの多彩な音色が生まれます。
低いほうから高い方まで、音の高さをいくつかに区切ったものを「音域」と呼びます。
EQ(イコライザー)は、音域ごとに音量を調整するための機能です。
音色を調整できる機能とも言えます。
音楽プレイヤーを使っていて、「低域ブースト」「クリアネス」などの言葉を見たことがある方もいるかもしれません。
あれは、イコライザーのいい感じの設定に名前をつけたものです。
nana のイコライザーは、おもに3つの音域を操作できます。
操作したときの特徴もまとめておきますので、参考にしてください。
nana の表記 | 音域 | 特徴 |
---|---|---|
Low | 低域 | 迫力、厚み、こもり |
Mid | 中域 | 人の声のメインとなる音域 |
Hight | 高域 | 「さ」行の聴こえやすさ、透明感、キンキン |
イコライザーは細かく設定できるぶん、やり出すとキリがありません。
時間をかけずにサクっと調整したい場合は、以下の手順でやるのをオススメします。
- まずは全体の音量を上げる
→ここで音割れしていないかをチェック - Mid はいじらずに、Low か High を「ちょっとだけ下げる」
→こっちを盛るとあっちも盛りたくなって、さあ大変
→上げ過ぎると音割れの原因になる
音量を均一にする:Compressor
「Aメロが小さいので音量を上げたら、サビで音割れしてしまった」ということはありませんか?
そんなときに使えるのが Compressor(コンプレッサー)です。
コンプレッサーを使うと、音量が均一になります。
使い方のイメージは「圧縮して、持ち上げる」です。
nana では、おもに以下の2つの数字を操作します。
nana の表記 | 効果 |
---|---|
Threshold | それよりも大きい音を圧縮するライン |
Gain | 音量を上げる |
Threshold のイメージは以下です。
もともと小さい音はそれ以上小さくしたくないので、Threshold の値を設定して、大きい音だけを圧縮します。
圧縮すると音量の上限に余裕ができるので、そこで Gain の値を増やす(音量を上げる)ことで、音割れを防ぎつつ全体的に大きくできます。
コンプレッサーをガッツリかけて全体の音量をMAX近くまで上げてある状態を「音圧が高い」と言います。
エフェクトのかかり具合を調整する:DryWet
リバーブ/ディレイなどのエフェクトは「かけ具合」の調節が重要!
エフェクトのかけ具合(ON/OFF)を調整できるのが DryWet です。
(OFF)Dry ⇔ Wet(ON)
というように、Wet に寄るほど強くエフェクトがかかるようになります。
nana の場合は、DryWet の値を大きくするとエフェクトが強くかかります。
nana エフェクトの紹介
ここまでの説明をご理解いただけたところで、ここからは僕が使っているエフェクトを紹介していきます。
伴奏設定
伴奏の Volume(音量)を設定できます。
※厳密にはエフェクトではないのですが、ミックスをする上で重要なので紹介します。
nana の伴奏は、ものによっては音圧がかなり高くなっています。
編集画面で伴奏の波形を見て、上下に隙間がなかったら要注意!
この状態で他の音を重ねると、音割れしてしまうおそれがあります。
僕の場合は、声を重ねてみて音割れしない範囲(0.6〜1.3 くらい)で調整しています。
新 nana は全体的に音量が小さくなりがちなので、音割れしなければ多めに上げてもいいと思います。
スタイル
イコライザー、コンプレッサーを設定できます。
Original のみ無料で使えますが、必須の値を設定しないと全く効果が得られません。
調整のコツを以下の記事にまとめましたので、無料会員でスタイルエフェクトを使いたい方は参考にしてください。
プレミアム用スタイルの場合は、以下の2つだけで大体OKです。
項目 | 調整方法 |
---|---|
EQ Gain | 基本ノータッチ。 音がこもりがちなときに Low をちょっとだけ下げる。 |
Compressor | Gain:+15〜20 くらい Threshold :-30〜-20 くらい ピアノ・アコギ伴奏の曲は控えめに。 |
スペシャル
Chorus
「後ろの方で鳴ってる」感を出してくれるエフェクトです。
ハモリを録る際にちょっとだけかけるとメインの音を邪魔しなくなります。
パン
音の左右位置を調節できる項目です。
Volume(音量)の項目があるので、手軽に音量を調整したい場合に使えそうですが、スタイル→コンプレッサー→Gain の方が使いやすいです。
空間系
Studio/Stage/Arena
ざっくり言うと「部屋の広さ」です。
教室よりも体育館のほうが声が響きますよね?
そんなイメージです。
無料会員の方がリバーブを触るなら、ここで調整するのがやりやすいかと思います。
色々項目があって迷いますが、DryWetだけでOKです。
💎Stereo Delay
ディレイ系のエフェクトの中で一番自然な感じでかかるので、愛用しています。
かなり小さめにかけるのがポイントで、僕は DryWet 4.0〜5.0 くらいの範囲で使っています。
まとめ
以上、僕が普段使っているエフェクトについて紹介しました。
この記事が参考になれば幸いです✨
コメント
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