ある分野での経験が、別の分野で役に経つ。
ある業界の当たり前が、別業界で革新的アイデアになる。
そんな経験がある方も多いかと思います。
この記事では、僕がこれまでに経験してきたもの中で、
「これは別の分野にも応用できる考えだなー」
と思ったものを紹介します。
飲食店のバイトで学んだ「1way2job」
大学時代に、地元の焼肉屋でホールスタッフとして1年間バイトをしていました。
その時のマニュアルにあった言葉が、
1ウェイ・2ジョブを心がけよう!
というものでした。
これは、日本語に言い換えれば「1回の移動で2つ以上の仕事をこなす」ということです。
要は「ついでに」ということですね。
広い店内を移動するのは、時間がかかります。
そのため、
- 料理を運んだついでに注文を聞いてく
- 注文を聞いたついでにお皿を下げてくる
ということができるようになれば、移動の回数が減り、移動にかかる時間が減り、生産性が向上するわけです。
「1way2job」を家事に応用する
この考えは、家事にも応用ができます。
一般的に家はお店ほど広くはありませんが、それでも移動にかかる時間と体力は侮れません。
そこで、「そこに行かないとできない家事」を一回の移動でまとめて済ませてしまうことで、家事の時短に繋がります。
以下、僕が家で実践している具体例です。
子どもと一緒に帰宅したら風呂場に行って、
子どもと自分の手を脱衣所のシンクで洗って、
子どもを解放して(勝手に妻のところに走っていくので放置)、
子どもの汚れた服と自分の靴下を洗濯機にポイして、
自動投入タンクの洗剤・柔軟剤が切れていたら補充して、
お風呂を掃除して、
風呂予約ボタンを押す
ここまでのものではなくても、洗濯物を取り込んだ後、洗濯カゴを戻しに行くついでに乾燥機の糸くずフィルターを掃除するとか、組み合わせられるものは沢山あると思います。
これをやることで家の中の移動距離が減り、時間も体力も節約することができます。
実践のためのステップ
この方法を実践するには、以下のステップを踏みます。
家事の全体像を把握する
「何が同時にできるか」を考える前に、
そもそも「どんな家事があるのか」を正しく認識しておかなければなりません。
糸くずフィルターの掃除や洗剤の補充などは、見落としやすい家事の代表例。
俗に言う「名前の無い家事」というやつです。
夫婦の家事分担を行う場合、「料理」「おむつ交換」などのわかりやすい単位でざっくり区切られているので、間に潜んでいる細かい家事を含めて洗い出す必要があります。
実際にはやっていたとしても、すぐに終わるようなものだったりすると、その存在をあまり意識していないかもしれません。
まずは全ての家事に名前をつけましょう。
「タスク化する」と言い換えてもわかりやすいかもですね。
分類して見直す
それぞれの家事を、
- タイミング
- 場所
- 担当者
などで分類していきます。
分類の過程で、以下のような点について気にかけてみてください。
- 別の場所でもできるのでは?
- このタイミングじゃなくてもできるのでは?
同じ場所、同じタイミングなら特に問題ありませんが、
同じ場所だけど別タイミングだったり、
違う場所だけど同じタイミングだったりするものが見つかるかもしれません。
例えば我が家の場合、「子どもの手を洗う」は、最初は僕が風呂掃除をしている間にキッチンのシンクで妻にやってもらっていました。
ただしその場合、
- 手洗い用の踏み台をキッチンに置く必要がある(キッチンが狭くなる)
- 妻の料理の手を中断させないといけない
という手順になり、無駄が生じます。
シンクは脱衣所にもあるので、脱衣所で手を洗うことも可能なわけです。
組み合わせる
帰宅後のお風呂掃除&予約は、その後の入浴や沸かすまでの時間を考えると、このタイミング以外に動かすべきではないので、帰宅したら夫は風呂に移動する枠は確定します。
そうしたらその枠に「お風呂でもできること」を当てはめれば完成です。
同様の手順で、洗濯機を入浴後に回し、洗濯後の取り込みもその日中にやっている場合。
乾燥機付きの洗濯機であれば、翌朝に移動しても問題ありません。
朝に顔を洗うついでに洗濯物を取り込むようにもできるかもしれません。
仕事のやり方を家事に応用しよう!
以上、1way2jobの考えを家事に応用する方法についてまとめてみました。
仕事で日々効率化に取り組んでいる人であっても、家事については何となくやっていたりするかもしれません。
最初は面倒に感じるかもしれませんが、一度手順を決めてしまえば、とても楽に家事ができるようになります。
ぜひ、お試しあれ!
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