どうもです、タドスケです。
ここ最近、ずっと『イースX』をプレイしていて、ついにクリアしましたので、感想を書きたいと思います。
僕はイースシリーズは 1, 7, 9 をプレイ済みです。
過去作との比較を行う際には、比較的記憶に新しい 9 が中心になる点をご了承ください。
「操作キャラは2人固定」という思い切り
7, 9では、操作できるキャラクターはたくさんいて、その中から3人を選ぶ形式でした。
一方で今作では、終始アドルとカージャの2人だけで固定です。
操作のバリエーションが減ってしまうのでは…?
と思いましたが、その分1人あたりのスキルが豊富にあったり、新要素のクロスアクション(2人で行うアクション)があったりで、特に不足は感じませんでした。
街が中心→海が中心
今作では海がメインの舞台となり、船での移動がかなりの割合を占めます。
爽快なアクションがウリのイースシリーズで、それやって大丈夫なの?
と思いましたが、島を発見したときや、新しい海域に出た時のワクワク感には、「これはこれで」という面白さがありました。
(詳しくは下で書きます)
……かと言って「海ばっかり」ということもなく、陸→海→陸と、飽きないようにバランスよく構成されている印象でした。
「冒険している」感じ
広い海を船で旅するとは言っても、メインルートには常に「!」マーカーが出ているので、「どこに行けばいいのかわからない」ということはありません。
ここは、日本の RPG ならではの親切設計だなーと思いますね。
それでいて今作には、メインルートから外れる楽しみも存分に用意されています。
いや、むしろこっちがメインなんじゃないかってくらい。
こっちに行ったら何があるかな?
↓
島だ!
↓
探検
↓
キャラクター強化 or 仲間が増える
……という感じで、「発見」の喜びと、それにともなう実益(キャラ強化)があり、自然にあちこち行ってみたくなるゲームデザインになっていました。
大ボリュームのサブイベント
寄り道で見られるサブイベントは、こちらの想像以上のボリュームでした。
乗組員の一人一人にストーリーがあり、親密度の変化によって、それぞれの成長を感じられるシーンが描かれます。
見過ごしても何の問題もないようなへんぴな島にも、1時間超えの感動ストーリーが待ち受けていたりします。
ちなみに僕のイチオシは「ナンナ」というキャラと出会えるサブイベントです。
これは映画を一本観たかのような満足感がありました。ぜひ!
映画のようなイベント演出
今作は戦闘アクションだけでも十分にオススメできる仕上がりですが、それ以上に僕が感動したのはイベントシーンの作り込みです。
ストーリー中には敵に追われて逃げるシーンがあるのですが、マナアクションなどの既存の操作にイベント専用の演出をうまく組み合わせて、「どうにか切り抜けた」という達成感が得られる仕上がりになっています。
それはさながら映画『インディー・ジョーンズ』の脱出劇のよう。
開発スタッフの強いこだわりを感じる部分でした。
バトルの難易度は低め
ここまで良い点ばかり書いてきましたが、気になった点についても触れておきます。
まずはバトル難易度。
今作のバトルは、難易度が低めに設定されている印象でした。
ノーマルなら初見でも倒せるボスがほとんど。
戦闘時はほぼコンビガード→コンビスキルでよくて、たまにダッシュ回避をするくらい。
ガードが弾かれる攻撃もありますが、連続でヒットすることはあまりないし、ヒットしても大して痛くないので、自動回復効果のあるお弁当を使っておけば大丈夫です。
マナシードやアイテムなどで様々なキャラ強化ができますが、道中で手に入るものを適当に使っているだけでも十分にクリアできるレベルでした。
難易度をハード以上にすれば、緊張感が出てくるかもしれません。
モーションに違和感
お次は「モーション」。
最近のファルコム作品(軌跡シリーズなど)にも言えることなのですが、キャラクターのモーションにはかなり違和感があります。
カージャの走りモーションは、不自然にヒップが左右にフリフリ揺れており、彼女が腰痛にならないか心配せずにはいられません。
ほかにも歩幅と移動スピードが合っていなかったり、モーションでは足を止めているのに実際には移動していたり、全体的に「滑っている」ような印象でした。
攻撃アクションも 9 に比べて「シュッ」というような加速度的な動きが少なく、全体的にヌルヌルしているように思えました。
総評:「RPGってこうだよね!」を楽しめる秀作
いくつか気になる点も書きましたが、全体的に見てとても満足度の高い作品だったと思います!
特にイベント部分については、「イースはアクションが楽しいゲーム」という認識だったため、良い意味で裏切られました。
各地を冒険して発見する楽しさ。
少しずつできることが増えていくワクワク感。
丁寧に作られたイベントの数々。
海外の大規模な RPG も面白いとは思いますが、「日本のRPG」として、これも一つの完成形とも言えるのではないでしょうか。
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