どうもです、タドスケです。

前回の記事から1か月ちょっと。呼吸と鼻腔共鳴を意識したボイトレを続けています。
そんな先日、たまたま以下の動画を観ました。
ボイトレとは全然関係のないシステマに関する動画なのですが…
この動画の 8:30 あたり、「身体を前方に傾けると同時に身体を後ろに傾けると、逆方向への釣り合いが生まれる」という話を聞いて、なぜか「歌に使えそう」と思いました。
僕のボイトレの主軸となっている「アンザッツ」の 1, 2, 5 では声を前方向に、4, 6 では声を後ろ方向に、3ab では声を頭の真ん中あたりに当てるようにします。
この中で特に難しいと感じるのが 5 で、4 の後ろに引っ張る感じとおでこに当てる感じを同時にやらないと、キレイに声が響きません。
後ろすぎると響きが暗くなり、前すぎると声が割れたりキンキンして耳障りな響きになってしまいます。
この「前に押し出す力と引っ張る力」の意識が、この動画の「釣り合い」の話と似ていると感じたのだと思います。
さらに、システマの4原則(呼吸・リラックス・姿勢・動き続ける)について知った時も、この中の「動き続ける」が不思議と「これだ!」という感覚がありました。
これまで歌を歌う際には、足元をしっかり固め、背筋を伸ばし、身体をできるだけ「固定」する意識で歌ってきました。
しかし、これこそが余計な緊張(力み)を生み、声の「割れ」に繋がっていたのかもしれない…なぜかそう思えたのです。
「動き続ける」とはいっても、歌うときにずっと歩くわけではなく、歌っている時に身体に起きる「振動」を抑えるのではなくそのまま受け入れることで、より良い身体の状態を保てるのではないかと思い立ちました。
この感覚を試してみたくて、実際に歌ってみたのが以下の音源です:
「発声時に生じる力の釣り合い、振動を感じて、それらに逆らわずに声に取り入れる」意識で歌ってみたところ、これまでよりもずっと楽に、響きのある声が出るのを感じました。
床に接地している足の裏の感覚すらも、声に影響しているような不思議な感覚です。
それからも何曲か歌いましたが、明らかに身体の感覚がこれまでとは違う感じがしました。
…とはいえ、この感覚を得てからまだ2日。
「一時的な調子の良さ」だと言われると否定しきれないので、この感覚を維持したまましばらくボイトレ・歌唱練習を続けて様子を見てみたいと思います。
また、今回の件でシステマへの興味が強まりました。

システマは以前に一度だけセミナーに参加していて、その時に教わった呼吸法や身体の使いかたを取り入れています。
もっとシステマを深く学んだら、もっと色々な面をボイトレにも生かせるのではないかと思う次第です。
とりあえず勢いで本を3冊買って一気読み!
まずは一人でもできる基本のエクササイズを日々のトレーニング枠に取り入れてみようと思います。
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