おふろの王様 大井町店に最近よく行くのですが、ここのシステムがとても洗練されていて素晴らしいと感じたので、記事にしました。
概要
ここでいうシステムとは、入館〜退館するまでのICタグを利用した仕組みのことです。
流れに沿って、凄いなと思ったポイントを紹介していきます。
※この後に出てくる「他店」とは、他のスーパー銭湯(ラクーア、テルマー湯、万葉倶楽部など)のことを指します
入館
靴箱に靴を入れて、鍵をかけます。
靴を入れることで、内部のプレートが押し下げられ、鍵が引き抜けるようになっています。
靴を入れずに鍵だけを抜くことはできない造りです。
この鍵にはICタグが付いており、その後各所で使用することになります。
受付
鍵&ICタグを1Fの受付に持って行って、利用内容(回数券の有無、岩盤浴の利用など)を言うと、ICタグにその内容が登録されます。
それと同時に、タオル、岩盤浴セットなどの引換券がもらえます。
他店では、靴箱の鍵と引き換えだったり、別にICタグを渡すような所が多い印象ですが、この店は一体化していることで、タグを受付側で持たなくてよい仕組みになっています。
リネンカウンター
引換券を持って2Fに上がってすぐの所にカウンターがあり、ここでタオルや岩盤浴セットの引き換えができます。
受付を済ませていないと引換券が無いので交換はできず、1人で何回もタオルをもらうようなこともできないようになっています。
他店だと、タオルは受付、岩盤浴セットは岩盤浴エリアと分かれているケースも多いのですが、全部が一箇所にまとまっていることで、回収したり補充したりする手間が省けそうです。
リネン類の倉庫や洗濯ルームも同じ階にあり、スタッフの動線が短くなるように設計されています。
また、この店は隣接するホテルの宿泊客も利用できるのですが、連絡通路は2Fにあるため、ホテル利用客が1Fの受付まで岩盤浴セットなどを取りに行かなくても済むようになっています。
岩盤浴エリア
岩盤浴エリアの入り口は自動ドアになっており、ICタグをかざすとドアが開きます。
岩盤浴着を着ていると入れる、岩盤浴用のリストバンドを持っていると入れるお店は多くありますが、それらを持っていないのに入ろうとする人を監視するスタッフが必要になります。
この店の場合は、岩盤浴の登録をしていないICタグではそもそもドアが開かないので、不正ができないようになっています。
精算
精算は、精算機にICをかざして行います。
入館時の登録内容に加えて、館内で飲食やマッサージ利用をした場合は、追加料金が発生します。
他店では精算カウンターを設けて人がやっているところが多い中、この店は人手が要らない仕組みになっています。
退館
退館ゲートにICタグをかざすと、ゲートが開きます。
当然、未精算のタグをかざしてもゲートは開かないので、精算せずに出ることはできません。
ゲートを出たら、タグがそのまま靴箱の鍵になるので、タグを回収する必要がなく、そのまま次の来客に渡るようになっています。
合理的なシステムから学ぶこと
このように、入館〜退館までの流れに沿って、靴箱の鍵&ICタグをうまく活用しており、処理忘れや不正が起きにくく、スタッフの動線も短くなるように設計されています。
来客の流れをよく把握した上で練られた、大変合理的なシステムだと感動しました。
スーパー銭湯に限らず、他の施設においても学ぶべき点は多いと思います。
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