【体験談】シェアハウスで1年間暮らした話

シェアリングエコノミーという言葉を最近よく聞くようになりました。
車や家ですらも共有してしまう時代です。

そんな中で、シェアハウスに興味を持たれている方もいるのではないでしようか。

もう5年近く前の話になりますが、僕は都内のシェアハウスに1年間住んでいたことがあるので、その時の体験談をまとめていこうと思います。

本当に安いの?
住人とうまくやっていけるの?
実際のところどうなのよ!?

なんて疑問をお持ちの方に、あくまで一例ではありますが、リアルな実例として参考にしていただければ幸いです。

目次

スペック

まず初めに、僕が実際に入居したシェアハウスのスペックをまとめておきます。

立地

駅から徒歩8分

部屋数

3階建
全16部屋

共有設備

リビング
 TV
 ダイニングテーブル、イス
 共有WiFi
キッチン
 冷蔵庫
 レンジ
ランドリールーム
 洗濯機
 乾燥機
トイレ(各階)
シャワー
風呂
シンク(各階)
物置

費用

敷金礼金
 0円

家賃
 60000円

共益費・管理費(電気/ガス/水道/ネット)
 15000円

共有費(掃除道具とかの購入)
 500円

周辺の一人暮らしの家賃相場は7〜9万程度。
敷金礼金や光熱費などが乗ってくることも考えると、非常に安いと言えます。

部屋の構造

大まかに2つのタイプがあり

  • 2階 6畳
  • 3階 4.5畳+ロフト(2畳くらい)

という感じです。
僕は3階の部屋に入居しました。

このシェアハウスは全個室でしたが、
一部屋に複数人が入る「ドミトリータイプ」というのもあります。

入居

入居の経緯

30歳の誕生日を数ヶ月後に控え、生まれてこのかた実家暮らし。
彼女なし。

仮にこの先良い出会いがあって家を出ることになったとしても、せめて一度は一人暮らしを経験しておいた方が良いだろうなと考えました。

実家は会社から2時間弱の場所にあったので、もう少し会社の近くに住みたいな、という理由もありました。

そんな折、たまたまシェアハウスで暮らしている人と知り合い、色々な話を聞かせてもらいました。

家電付き物件に安く住めるという点が気に入ったのと、敷金礼金もゼロなので、取り敢えず入居してヤバそうならすぐに戻ればいいやと思い、割と軽い気持ちで入居を決めました。

入居までの手続き

入居を決めてから実際に入居するまでの流れはとても早かったです。

内見を申し込む
 ↓
管理会社から連絡が来る
 ↓
現地で内見・面接
 ↓
入居審査
 ↓
契約会
 ↓
鍵の受け渡し
 ↓
入居

この間、3週間くらいで決まったかと思います。

入居当日

大型家電が不要なので、引っ越しの荷物は非常に少なくて済みました。
細々としたものは、現地にあったニトリで揃えました。

挨拶は、入居直前に招待された入居者LINEグループで済ませました。
人の入れ替わりが多いためか、思っていたよりもあっさりしたやり取りでした。

夜には、リビングルームで僕の歓迎会と、同時期に退去する人の送別会が合同で開催されました。

住人がお酒を持ち寄ったり、手料理を振る舞ってくれたりして、これはシェアハウスならではの楽しみだなと思います。

ルール

共同生活をする上でのルールがありますが、管理会社側で定めているものは少ないです。

  • 家の中(個室含む)でタバコ吸わないでね
  • 電球は自分で替えてね
  • 他の人を泊めるときは事前に連絡してね
  • それ以外は住人同士で話し合って決めてね

以上!

住人同士のルールは、入居歴の長いリーダーを中心に決められ、入居時にLINEグループで教えてもらいます。

覚えている範囲でまとめると、

  • 掃除は週替わりエリア担当制
  • 共有費(500円)を月一で集める
  • 共有物(掃除機とか)は共有費から買う
  • 共有スペースに私物を出しっぱなしにしない
  • 自室のゴミは各自で捨てる

あたりです。

管理会社との関係

管理会社はほとんど干渉してきません。

たまに水回りの清掃に来たり、他のシェアハウスとの合同イベントを企画したりするくらい。

必要ならサポートするけど、基本は住人同士で解決してね、というスタンスのようです。

日常生活

初期

入居後のやり取りも落ち着き、本格的なシェアハウスの日常生活が始まりました。

しかし、その生活は、思っていたよりも簡素なものでした。

リビングに常に誰かいて、わいわいやっているイメージでしたが、そこまででもなく。

基本はみんな個室にいたり、仕事に行っていたりして、洗濯とかで必要な時だけ出てくる感じでした。

住人同士の飲み会は定期的に開催されていますが、参加は自由です。
全く参加しなくて、入居中にほとんど見かけない人もいますが、そういう人もいるよね、くらいの反応です。

僕が入居した当時は人が少なかったのもあるかもしれません。

まあ、シェアハウスに入った1番の目的は家賃の節約だったので、それならそれで良いかなと思いました。
他の住人も、同じ考えの人が多かったように思います。

しばらくは、のんびりした暮らしが続きました。

中期

しかし入居してから数ヶ月、人が増え始めてから徐々に雰囲気が変わり始めます。

1番問題だったのは、乾燥機が全然空かないこと。

乾燥機は3台ありましたが、住人16人に対しては少な過ぎました。
朝や帰宅直後はほとんど空いていないので、夜中の2時くらいに起きて使いに行ったりしていました。

また、他人の洗濯物を勝手に取り出す人がいて、僕の洗濯物がゴミ袋に入れて放置されていた時は、物凄いショックを受けました。

他の住人との関係は、気の合う数人とは一緒に遊びに行ったりして良好な関係でしたが、リーダーが結構気難しい人で、僕の生活態度に何度も小言を言われました。

内容は、キッチンペーパーで食器を拭くなとか、私物WiFiの電波が他の部屋に干渉するから止めろとか。

リビングのWiFiは3階の部屋まで届かないので、他の人も私物WiFiを使っているのですが、
「君が我慢すれば他の人は使えるんだよ」
と言われ、さすがにこれにはカチンと来たのを覚えています。

この時は、ルーターのチャンネルをずらしたり、出力設定を絞ったりして、
「これだけ設定したから大丈夫でしょ?」
と強引に押し通しました。

この件で、共同生活というものをちょっと甘く見ていたなと痛感しました。

次は何で揉めるのかと不安に思いながら生活する日々でした。

後期

住人はさらに増え、トラブルもさらに増えていきました。

玄関の靴を片付けない人が多くて足の踏み場に困ったり、僕の靴入れの空きスペースに勝手に靴を置かれたり。

乾燥機はますます空かなくなり、洗濯物が取り出されたことでリーダーがブチ切れます。
「次やったらはっ倒す!」
という言葉がLINEに投げられ、住人LINEグループが殺伐とした雰囲気になりました。

溢れるネガティブオーラに耐えられなくなり、もうここに長くは居られないと思いました。

幸いにも、当時交際していた奥さんとは順調だったので、そろそろ同棲をしようかという話が挙がったのをきっかけに、良い区切りだと思って退居を決意しました。

退居手続き

退居の手続きはとてもシンプルでした。

  • 退居1ヶ月前までに管理会社にメール
  • 退居日までに退居
  • 鍵の返却

退居費用はかかりません。

まとめ

長くなりましたが、1年間の暮らしを書きました。

シェアハウスの特徴をまとめると

  • 費用が抑えられる
  • 大型家電を買わなくて済む
  • 入退居が気軽にできる
  • 住人次第で天国にも地獄にもなる
  • 人が増えると共有物が使いにくくなる
  • 人の入れ替わりが激しい

です。

特に住人に関しては、入居前によく調べたとしても、住んでいる間に変わってしまうので、そこは完全に運です。

ただ、安さと身軽さは大きなメリットだとは思うので、
そのためであれば他のことは全部許容できるぜ!
という方にとっては、良い選択肢になるかと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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