どうもです、タドスケです。
先日、ロシア武術「システマ」のセミナーに参加してきました。
システマを初めて体験して色々と勉強になったので、セミナーの体験レポートをまとめたいと思います。
システマってなに?
僕がシステマを知ったきっかけは、以下の動画を観たことでした。
他の色々な格闘技や武道の動画を観た中でも、システマは特に得体の知れない存在に思えました。
セミナー参加の経緯
システマの技を一度この身で体験してみたい!
そう思っていた矢先、セミナーの存在を知りました。
少しお値段がしますが、気軽に行ける範囲・休日開催・未経験者歓迎と貴重な機会なので、思い切って参加してみました。
セミナー内容
セミナーの内容は以下の構成でした。
- 歩行エクササイズ
- 緊張を感じるエクササイズ
- 押さえられた状態でも動ける感覚を養うエクササイズ
歩行エクササイズ
システマでは徹頭徹尾「リラックス」を説き、リラックスした状態での身体の自然な反応を大事にします。
そのための最初の一歩として、歩行エクササイズを行いました。
- 呼吸に合わせて、良い姿勢で歩く
- 良い姿勢とは、壁に背中をつけて立った状態で、そのまま壁に押されて歩くような感覚
- 勝手に足が出るような感じが望ましい
- 最初は一歩で一回吸う/吐く
- 慣れてきたら一吸い/吐きの歩数を増やしていく
- 苦しくなってもっと早く呼吸したくなったら、身体がどのくらいのペースで呼吸をしたがっているのかを観察する
- 最初は前向きに歩く→次は後ろ向きに歩く、→目をつぶって歩く→5歩ごとに前転・後転してみる
- 人とぶつかりそうになった時の感覚を養う
緊張を感じるエクササイズ
ペアになって、相手の身体を踏んだり、膝や肘で押していきます。
- する側、される側ともに、「緊張」を観察する
- する側は、緊張のある場所を押した時の感覚を
- 緊張がある場所は、押すと硬い
- 相手が反応すると、硬い場所が動いたり、ほぐれて柔らかくなったりする
- される側は、緊張のある場所を押された時の感覚を
- 緊張がある場所は、押されると痛い
- 痛いとき、身体は自然に痛みを避けるように動こうとする
- する側は、緊張のある場所を押した時の感覚を
- 脚や腕を持って、身体を捻った状態でやってみる
- 捻れた時に生じる緊張を感じ取る
これは、上手い人とやると面白かったです。
上手い人の身体は、踏んだ場所がスライムのように変形していって踏んでいられなくなり、最後はこちらがバランスを崩して倒れてしまうこともありました。
押さえられた状態でも動ける感覚を養うエクササイズ
ペアになり、相手に身体の一部を押さえられたり捻られたらした状態でどう動けるかを確認します。
例えばうつ伏せで背中を踏まれているような状況でも、肩から先や膝から下は自由に動かすことができます。
それらの自由に動かせる場所を使って拘束から逃れたり、上級者になれば逆に相手を崩したりすることもできるようになります。
このとき重要なのは、相手をどうにかしようとすることではなく、自分が動けるよう動くことなのだと言います。
自分が動く先にたまたま相手の足があって、自分が起き上がったら相手が転んでいる、という状態が自然なのだそうです。
感想
今回のセミナーに参加してみて1番よかったことは、達人と呼ばれる人の技を実際に受けられたことでした。
システマは動画を観ていても、どこに力が加わってそうなるのかが全く想像できません。
しかし自分が実際に受けてみると、合気道の技をかけられた時のように、掴みどころのない謎の力に動かされる感覚が味わえました。
上級者の方の身体を踏んだ時も、転がる丸太を踏んでいるかのような力が相手の中に入っていかない感じがしました。
1日のセミナーの中で何か技を覚えたわけではありませんが、システマがどういうものなのかを体験するという目的は十分に果たせました。
以上、体験レポートでした!