どうもです、タドスケです。
先日、奥さんの友人の息子さん(中1)とスマブラで対戦したところ、見事にフルボッコにされまして。
ゲーム会社にいる人間として、せめて教養程度には鍛えておきたいと思い、YouTube の動画を漁ってみたところ、以下の動画に出会いました。
前後編合わせて1時間半を超える動画でしたが、スマブラの練習にあたって参考になっただけでなく、あらゆる物事の上達に通ずる学びがたくさんありました。
自分のこれまでの経験とも絡めて、記事にまとめたいと思います。
動画の概要
この動画は、スマブラに初めて触る投稿者さんが「VIP」と呼ばれる上位5%のプレイヤーランクに到達するまでの過程を記録したものです。
初めはジャンプ操作すらおぼつかなかった投稿者さんですが、いくつもの壁を不断の努力で乗り越え、最後には VIP に到達します。
以下、動画で紹介されていた内容をいくつかに絞って紹介します。
好きなところから始める
スマブラにはたくさんのキャラがいて、中には「強キャラ」「弱キャラ」と言われるキャラもいますが、投稿者さんは迷わず自分の好きな「リンク」を選びます。その理由が印象的でした。
- 好きなキャラなら、使っていて楽しい
- 楽しければ長続きするし、長くプレイしていれば自然と上手くなる
色々と効率の良いやり方に関する情報があふれるこの頃ですが、やっぱり一番大事なのは「楽しく続けられること」なんだと思いました。
僕も英語学習を続けていて一番の敵は「モチベーションの維持」だと思っているので、常に「楽しく続けるための工夫」を続けていきたいと思います。
お気に入りの道具を揃えてみたり、勉強後の小さな「ごほうび」を用意したりするのも、意外と侮れない気がします。
ゲームルールを知る
オンラインで対戦しまくった投稿者さん。
格ゲーの心得があったので少しはいけると思いきや、負けまくります。
そして負け続けて分かったのは、「スマブラは『座標を使った攻防』が基本にある」ということでした。
これに気が付かずにコンボや対空技だけを練習しても、実戦では相手に攻撃を当てることすらできません。
この話を聞いて、どこかのビジネス書に書いてあった「自分が参加しているゲームのルールを知る」という話を思い出しました。
ここでいう「ルール」とは、スコアとか時間制限とかではなくて、「どうなったら勝てるのか」ということです。
スマブラで言えば、「大ダメージを与えるコンボを磨くこと」ではなく、「相手に攻撃を当てられる位置取りをキープする」ということなのかなと思います。
普段の生活においても、本当の「ルール」に気が付かないまま、ひたすらコンボ練習を続けるようなことがないようにしたいですね。
初心者のうちは、勝ち負けを気にしないことが大事
投稿者さんの凄いなーと思うところの一つが、「負けまくっても折れない心」です。
僕ならとっくにコントローラーを投げている状況でもなお勝負に挑めるマインドセット。それが動画内の以下の言葉に表れています。
- 失敗して覚えるのが当たり前
- 負けることを気にしすぎると、縮こまって新しいことを覚えられない
- 負けてもいいから、新しいことに挑戦していく
- 「負けたけど、これが覚えられた」と思うようにする
サッカーの本田圭佑選手は「成功にとらわれるな。成長にとらわれろ。」と言っていますし、プロゲーマーの梅原大吾さんも、「(勝ち負けではなく)1日ひとつだけ、強くなる」ことを大切にしていると言います。
相手のいるゲームの勝ち負けは完全にコントロールできないものです。
だからこのマインドが、負け続けてしまう状況でもモチベーションを保つ秘訣なのかもしれません。
自分のプレイ動画を見る
「逆 VIP 帯」と呼ばれる一つ目の壁を超えた投稿者さんを待っていたのは、「修行ゾーン」と呼ばれる二つ目の壁でした。
自分のプレイのどこが悪いのかわからない問題を解消するために、投稿者さんは自分のプレイ動画の分析を始めます。
この時、(漠然と観るのではなく)要点を絞って見ると色んなことに気がつきやすいと言います。
- どこでダメージを食らったのか?
- どこでダメージを与えたのか?
これらを意識してプレイ動画を分析し、気付いたことを一つずつ改善していった結果、投稿者さんは修行ゾーンの脱出に成功しました。
プロのスポーツ選手は、「自分のフォームを動画に撮って見返す」というのをよくやっています。
ゲームも「eスポーツ」 というくらいですし、それ以外の分野でも自分が取り組んでいるところを録画(あるい日記のような記録でも)して見返すのは役に立ちそうです。
僕もボイトレの過程を録音・録画していますが、あまり有効活用できている気がしていないので、「要点を絞って観る(聴く)」というのをやってみたいと思います。
難しいテクニックは、手順を分解して覚える
投稿者さんが使っているキャラ「リンク」には、「爆弾復帰」というテクニックがあるのですが、いきなりやろうとすると難しいので、投稿者さんはテクニックをいくつかの段階に区切って練習したそうです。
- ジャンプして爆弾を投げて急降下する
- 慣れたら爆弾を起爆する
- 慣れたら CP にスマッシュ攻撃をしてもらって、ステージ外から復帰する
このアプローチには、プログラミングで使われる「分割統治法」と通ずるものがあります。
合気道でも、複雑な動きの技を練習する際には、「足だけ」「手だけ」というように分けて練習することがあります。
手がつけられないほど複雑に思えるものでも、一つ一つの動作を分解していけば、意外とできるかもしれません。
「上手くなる方法」には、共通点がある
以上、動画から学んだことをまとめてみました。
今回の動画はスマブラについてのものでしたが、他の分野にも広く応用できる学びが多くありました。
VIP に到達しただけでなく、その過程をこれほどわかりやすくまとめて公開できる投稿者さんを尊敬します。
動画には、これら以外にも色々とタメになるテクニックがありましたので、興味を持たれた方はぜひご覧ください。
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