どうもです、タドスケです。
術後に入っていた鼻のシリコンが取れてから、急激に体力が戻ってきているのを感じます。
朝のジョギングもできるようになったので、そろそろジムも再開しようかと思います。
ここに至るまでいろんな経過がありました。
僕と同じ症状に悩んでいるかた、手術に興味があるがどんな流れなのか知りたいかたに向け、僕がたどってきたスケジュールを公開します。
スケジュール一覧
はじめに全体のスケジュールをまとめます。
日付 | できごと |
2021年ごろ~ | 風邪をひきやすい、鼻の奥の炎症感などの 症状に悩まされる |
2022/10月頭 | 耳鼻科に相談 薬で様子見 |
2022/10/28 | 薬の効果なし EAT 開始 |
2023/4/13 | 鼻中隔湾曲症と診断される |
2023/5/16 | 手術が決定 |
2023/6/3 | 検査 |
2023/6/13 | 診察、入院オリエンテーション |
2023/7/17 | 入院2週間前 |
2023/7/24 | 入院1週間前 |
2023/7/31 | 前日入院 |
2023/8/1 | 手術当日 |
2023/8/2 | 手術翌日 |
2023/8/3 | 退院 |
2023/8/4 | 外を歩けるように |
2023/8/6 | 出血が止まる |
2023/8/7 | 仕事に復帰 まだ本調子ではない |
2023/8/8 | 手術1週間後 |
2023/8/15 | 手術2週間後 診察。鼻のシリコンが取れる |
EAT 開始まで
EAT 開始までの経緯については、以下の記事をご参照ください。
2023/4/13 鼻中隔湾曲症と診断される
「鼻中隔湾曲症」と診断されるまでの経緯については、以下の記事をご参照ください。
2023/5/16 手術が決定
手術が決まるまでの経緯については、以下の記事をご参照ください。
2023/6/3 検査
手術を受けるにあたり、様々な検査を受けました。
- 薬剤・口腔チェック
- 血液・尿検査
- 心電図・肺機能検査
- 胸部レントゲン
薬剤チェックは、現在飲んでいる薬やサプリメントを確認されます。
サプリメントまで確認する理由として、DHA、EPA などの血液をサラサラにする作用のあるサプリを飲んでいると、手術後の止血に支障が出るからだそうです。
結果はすぐに出ないので、この日は検査だけ受けて帰宅しました。
2023/6/13 診察、入院オリエンテーション
麻酔科、耳鼻科で診察を受け、検査結果に問題がないことを確認されました。
その後、入院オリエンテーション(スケジュールや詳しい説明)を受けました。
2023/7/17 入院2週間前
風邪をひいてしまうと手術が受けられないため、このあたりから本格的に手術に備えることになります。
病院からは以下のことを言われていました。
- 不要不急の外出は禁止
- 外食を控える
- マスク着用
とはいえ、子どもの保育園や夕飯の買い出しなど、やらなければいけない家事はたくさんあります。
さらにこの暑い季節。屋外で無理にマスクをすると、今度は熱中症のリスクがあったので、できる範囲でやっていました。
2023/7/24 入院1週間前
手術に影響が出ないように、持病の薬以外の薬、サプリ類が禁止になります。
個人的には、頭痛体質なので鎮痛剤が飲めないのがキツかったです。
この時期、天気も不安定で、天気頭痛も多かったと記憶しています。
頭痛がひどい日は仕事を午後出勤にしたり、早退したりしていました。
入院オリエンテーションの時に渡された「体調管理表」の記入が始まります。
体温、咳や味覚障害などがないか、などを毎日記入します。
チェック項目を見た感じ、コロナを警戒してそうだなーという印象でした。
2023/7/31 前日入院
手術前日から入院になります。
必要な持ち物は以下でした。
(家の賃貸契約かと思うくらい、めっちゃ名前と住所を書かされました…)
- 入院誓約書
- 麻酔・手術の同意書
- 学生の見学同意書
- 体調管理表
- 入院時チェックリスト
- ティッシュ 2箱
- 常用薬
- 感染症検査承諾書
- 高額医療費認定証
ティッシュ2箱というのは、術後に鼻から大量の血が喉に流れてきて、飲み込むと吐き気がひどくなるので、溜まった血を吐き出すためのものらしいです。
高額医療費認定証は、退院時に支払うお金を負担額までに抑えるためのもので、これがないと窓口で高額の医療費を払うハメになるので重要です。
事前に会社が入っている保健組合に申請して、認定証を送ってもらう必要があるのですが、申請から認定証が届くまで1週間くらいかかるので、早めに済ませておくとよいです。
(僕はちょっとギリギリになってしまったので、届くまでは不安でした)
病室に着くとその場で PCR 検査を受け、陰性だったので手術が確定しました。
その後は特に何もイベントがなかったので、ひたすら持ち込んだタブレットで本を読んで過ごしていました。
2023/8/1 手術当日
手術の時間は前日に知らされていたものの、直前になって2回も時間が変更になりました。
奥さんに立会いに来てもらう予定だったので、かなりドタバタしましたが、何とか無事に手術が始まりました。
(手術前に奥さんにも会えました)
手術室に移動すると、色々な器具を全身に取り付けられたあと、全身麻酔が注入されます。
全身麻酔は人生二度目の経験になりますが、眉間にじわーっと冷たいものが広がり、意識がストンと失われていく感覚は、独特なものがありますね。
あれ、僕は結構楽しくて好きです😆
目覚めたときには手術が終わり、手術室から運び出されるところでした。
奥さんに何か話しかけられたのですが、まだ意識がボンヤリしていたため、内容は覚えていません。
病室に戻ると、鼻にガーゼと綿が詰められ、口に酸素マスクが取り付けられ、腕には止血剤が点滴された状態で過ごします。
覚えている限りでは、酸素マスクが取れるまでの3時間が最もキツい時間でした。
鼻は奥のほうまでガーゼが詰まっており、鼻呼吸は一切できません。
口呼吸をしていると口の中に唾液が溜まってくるのですが、飲み込むことはできません。
血を一緒に飲んでしまうと、吐いてしまうからです。
さらに、全身麻酔の後遺症で起き上がると猛烈な吐き気がしたので、吐き気どめの点滴を追加してもらいました。
酸素マスクが邪魔で寝がえりはできず、ずっと仰向けだったので、腰の痛みにも耐えていました。
酸素マスクが外れると、ようやく水が飲めるようになります。
看護師さんから、豆乳と栄養ドリンクをもらいました。
血もさほど出ていなかったので唾液も飲み込めましたが、鼻が塞がれているせいで、飲み込むときに鼻の奥が強く引っ張られる(イメージできない方は、鼻をつまんで唾を飲み込んでみてください)ため、そのたびに痛みが走りました。
看護師さんから痛み止め(ロキソプロフェン)をもらい、気合で飲み込むと、痛みはおさまりました。
それでも唾を飲み込む時の苦しさは相変わらずでした。
さらに厄介なこととして、隣のベッドにいた患者さんのいびき&うめきが強烈にうるさくて、眠ることもままなりませんでした。
対策として持ち込んだノイズキャンセリング付きの寝ホンですら、余裕で貫通してくるレベルでした。
たまに寝落ちて、しばらくすると口に溜まった血が苦しくて起きるの繰り返し。
永遠に続くかと思われた長い夜を過ごしました。
2023/8/2 手術翌日
翌朝になると、痛み止めを飲まなくても鼻の痛みはなくなっていました。
いっぽうで頭痛がひどかったため、ロキソプロフェンをもらいました。
食事については、朝はお粥でしたが、昼からは通常食になりました。
しかし、鼻にはまだガーゼが詰まっていたので、飲み込むのに苦労しました。
夕方になると診察室に呼ばれ、鼻のガーゼが抜かれました。
ガーゼは喉のほうまで詰まっており、以前に鼻の手術を受けた経験のある奥さんからは「鼻からうどんを出す感覚」と言われていました。
実際、本当にうどんだったので、思わず笑ってしまいました😅
ガーゼが抜かれた後も、保護&保湿のため綿は詰めておく必要があります。
相変わらず鼻呼吸はできませんが、物を飲み込むのがとても楽になったので、口の中の乾燥に悩まされることもなくなりました。
病院内を普通に歩けるようになったので、売店でエクレアとコーラを買って「自分へのごほうび❤️」を満喫しました。
食べ物の匂いがわかるって、こんなに幸せなことだったんだなぁ☺️
2023/8/3 退院
さらに一日経ち、無事に退院できました。
退院後に気をつけることは以下のとおり。
- 3週間は鼻に綿、マスク
- 1ヶ月は飲酒・喫煙禁止
- 1週間は長風呂禁止
- 鼻に水が入らないように
- 顔にシャワーを当てない
- 激しい運動禁止
- 1日3回の抗生剤を忘れずに飲むこと
ルームメイトのいびきで寝不足が続いていたので、家に帰った後はソファで猫と爆睡しました。
やっぱり家が一番落ち着きますわ😌
2023/8/4 退院翌日
この日から、外を歩けるようになりました。
ちょうど皮膚筋炎の難病手当の更新時期だったので、診断書をもらいに行ったり、区役所に申請に行ったりと、半日ほど歩き回りました。
鼻の中にはまだシリコンと綿が詰まっており、左の鼻からはまだ血が出ていたので、ときおり綿を交換する必要がありました。
家に帰ったあとは、眠くはなかったものの、創作活動をガッツリやる元気は出なかったため、YouTube をゆるっと観て過ごしました。
2023/8/6 出血が止まる
この日あたりから、血はほとんど出なくなりました。
本来は綿とマスクをして寝ないといけないのですが、苦し過ぎて眠れない&寝ている間に外れてしまったので、綿は外し、鼻の中に白色ワセリンを塗って乾燥対策をしました。
創作活動をする余裕も出てきましたが、やはり鼻の中のシリコンが気になりました。
2023/8/7 仕事復帰
仕事は再開したものの、いつもより疲れるのが早く感じました。
普段スタンディングデスクを使っていますが、この日ばかりはさすがにしんどかったです。
上長からも「無理せず休んでいいよ」と言われていたので、休憩を多めに取りながら仕事をしました。
2023/8/8 手術1週間後
退院時に渡された抗生剤を飲み切りました。
身体もだいぶ楽になり、散歩を楽しめました。
2023/8/15 手術2週間後
耳鼻科の診察を受け、ついに鼻のシリコンが外れました!
外れた瞬間、これまでの人生でかつてない鼻の通りのよさを体験しました。
これまで「鼻が詰まっていない」状態は普通にありましたが、今思えばそれでも「半分は詰まっていた」状態だったと、この時初めて知りました。
この時の感動は、レーシックの手術を受けた翌日の視界を体験した時のそれに似ていたように思います。
その後
この記事を書いている現在(8/19)では、術後の傷もほとんど治り、これまでと変わらない…むしろそれ以上に快適な日常を送れています。
鼻の通りがよくなったことで声の響きがよくなり、入院前にやっていたボイトレをより楽しめるようになりました。
鼻の奥の炎症感もだいぶマシになり、あとは通院せず食事療法などで完治を目指せそうです。
手術当日・翌日こそ大変な思いをしたものの、今は手術を受けて本当に良かったと思っています。
僕の今後の QOL は、間違いなく上がることでしょう。
この記事が、慢性上咽頭炎や鼻中隔湾曲症に悩んでいる方の参考になれば幸いです!
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